施食会
- 2017/08/22
- 10:10
こんにちは、鳳凰殿スタッフの加藤です。
本日は、お盆期間中ご質問の多かった
お寺の行事 施食会(せじきえ)についてご説明いたします♪
お盆にあわせて多くの寺院様では、「施食会」という法要がおこなわれます。
「施食」とは、さまざまな存在に対して、食事を施す行いを意味します。
「食」を施し、功徳をすることにより、ご先祖様にめぐらせていく法要を「施食会」といいます。
この法要は、施餓鬼(せがき)法要とも呼ばれ、お釋迦様のお弟子様が、
瞑想をしている際に、「焔口餓鬼」が現れ、「食」を施して供養をすれば、救われると
お釋迦様が一つまみの食と、観音様より授かった真言を唱えることにより、
「焔口餓鬼」やすべての飢えている存在(餓鬼)をお救いになったこと逸話がございます。
仏典には、様々な餓鬼が存在しますが
餓鬼たちは、人間に潜む強欲さや嫉妬、貪りなどの煩悩を具現化したものであるとも言われています。
施食会は、「食を施す」ことにより、功徳を積むと同時に、その行いを通じて、
人間の心に潜む「欲張る心」や「貪る心」、「妬む心」などの煩悩を自覚し、
それらを断ち切る大切な機会となっています。
私たちは社会の中で支え合って暮らしていますが、日々の暮らしの中で
このことを忘れてしましがちです。
人間は決して一人で生きているわけではなく、様々な人や社会、そして
有縁無縁の人やものによって生かされています。
この世のすべてのものに対して、供養をする「施食」の意味を考えることにより、
支えられて暮らしている私たちの「あり方」や、「生き方」を考える機会ですね。
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