近年の風潮

こんにちは鳳凰殿スタッフの片山です。
先日鳳凰殿の近くを歩いていたら、最近では見なくなった宮型の霊柩車が
走っているのを見かけました。金ぴかで、びっくりするくらいの存在感のある
昔ながらの霊柩車です。

以前テレビなどでも耳にしましたが、最近の主流は、普通の車と区別がつかない
洋型やバン型霊柩車がほとんどだそうです。宮型は本当に久しぶりの遭遇でした。

子供の頃、霊柩車に遭遇した時は親指を隠したものです。あまり良くない意味合い
でみんなそうしていました。
親の死に目に会えないなどの意味があったようですが、迷信だとは思いつつも、
やっていました。今でも霊柩車を見かけると、なんとなく妙な気持ちになります。

最近では、斎場や火葬場の近くに住んでいる方は頻繁に目にしていまうため、
近隣住民の苦情から一見霊柩車とはわからない車に変わっているそうです。
宮型霊柩車は費用がかかるため、時代の流れで減少していったようです。

また、最近では家族葬が増え、世間に公表せず近親者だけでしめやかに行う
事も多くなりました。
そういった傾向から、出棺の際に目立つ宮型よりも洋型が好まれるようです。

先日、近所に住むおじいさんが、ご近所のおさななじみが知らないうちに亡く
なっていて、知ったのは葬儀が終わった後だったと嘆いていました。
最後のお別れもできなかったようです。

近年の風潮として、ご近所付き合いも希薄になりこういった密葬は多くなって
いるのかもしれませんね。